日本人初の4階級制覇を目指すWBO世界スーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)が13日、5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(42)と対面し、「5階級を狙え」とエールを送られた。

憧れの人との電撃対面がかなった。緊急来日したメイウェザー側から面会の申し出があり、井岡が快諾。この日は19日の同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)との王座決定戦に向け、渋谷109で行われた調印式に出席し、その後日本橋で開かれたメイウェザーの会見の場に移動した。遅刻で約1時間半待たされたが、代わりに大きな刺激をもらった。

渋谷では強敵パリクテとフェースオフし、「いよいよ迫ってきた」と気持ちを高ぶらせた。昨年の大みそかにマカオで前王者ドニー・ニエステ(フィリピン)に1-2の判定負けを喫し、4階級制覇に失敗。2年2カ月ぶりの日本の舞台で再挑戦のチャンスが巡ってきた。「難しい試合になると覚悟をもってやってきた。1度失敗し、まだ年を越せていない。その悔しい思いがここにつながっている。必ず4階級制覇する」と決意を示した。【高場泉穂】