日本ミニマム級王者田中教仁(34=三迫)が2年ぶりの再戦で雪辱し、初防衛に成功した。17年5月に判定負けした同級7位春口直也(29=橋口)と対戦。初回からペースを握り、5回には右クロスでダウンを奪った。終盤追い上げられたが、3~5ポイント差の3-0で判定勝ちした。

2年前は3度ダウンを奪うも3度目が認められず、敵地で0-2の判定負けだった。「強い相手とやっている。リベンジなんて思いだったらやられる。毎回集中していった」。言葉通りに落ち着いた試合運びで、的確にパンチを打ち込んだ。「パンチは見えていたが、むやみに突っ込まず、焦らずにいった」と振り返る。

1度は引退して5年あまりのブランクを経て、1月に初の王座を獲得した。「昔よりは羽ばたくことができた。今はホッとしたが、目指すところはここでない。もっと上にいきたい」。すでに4団体で世界ランク入りし、頂点を目標に見据えている。