RIZINバンタム級王者堀口恭司(28)が、ベラトール世界バンタム級王者ダリオン・コールドウェル(31)とベラトール王座をかけて戦い、3-0で判定勝利し、史上初の2団体ベルト戴冠を達成した。ケージの真ん中で雄たけびを上げた後、マイクを向けられた堀口は「つまんない試合で申し訳ないです」。コールドウェルがスタミナ切れしてから、攻めに転じた内容について問われると、「最初からそのプラン。最初は飛ばさず、最終ラウンドで仕掛けようと思っていた」と笑顔で振り返った。

1、2回とコールドウェルにテークダウンされ攻められたが、3回に入るとマウントポジションを取り、一気に形勢逆転。最終の5回はコールドウェルに再びテークダウンされ、網に押しつけられたが、左エルボーを連打し、最後まで攻めの姿勢を貫いた。昨年末のRIZIN14大会でもRIZINバンタム級王座をかけて、対戦。堀口が3回に前方裸絞めを決めて勝利した。半年ぶりの再戦も制し、世界トップの力をあらためて示した。

初のベラトール、初のMSGでの試合に向け、約6時間前に会場入り。初体験の丸ケージの中で、打撃、金網際での技など、約20分にわたって入念にチェックを行っていた。「RIZINのリングよりかなり広いので、やりやすい」と好感触を得ていた通り、生き生きと躍動した。