RIZINバンタム級王者堀口恭司(28)が、ベラトール世界バンタム級王者ダリオン・コールドウェル(31)とベラトール王座をかけて戦い、3-0で判定勝利し、総合格闘技史上初の2団体ベルト戴冠を達成した。

堀口は試合後の記者会見で、今後の格闘技界の新たな展開に期待を寄せた。「団体の垣根を越えて、自分が2団体の王者になった事は、ベラトールのスコット・コーカー代表、RIZINの榊原代表の協力があったからこそだと思いますし、本当に感謝です。2団体のベルトを取った事によって、世界の総合格闘技の流れが変われば良いと思う。RIZIN、ベラトール、UFC、それぞれが別々ではなく、垣根を越えて闘える機会があれば良いと思います」。団体を超えて、階級世界一を決める。今回の堀口の偉業は、そんな夢のプランに向けた大きな一歩となった。

18年に「那須川君、やろうよ!」とリング上から那須川天心に対戦を呼びかけたのと同様、今回も勝利後にUFCバンタム級王者ヘンリー・セフードに「セフード君、やろうよ!」と言うつもりだった。だが、判定勝利を告げられた瞬間、「驚きとうれしさで、言おうと思っていた事が全て(頭から)飛んでしまった(笑い)」。マイクパフォーマンスには失敗したが、世界の格闘技の歴史にしっかりとその名を刻んだ。