ボクシングWBA世界ミドル級王者ロブ・ブラント(28=米国)が充実のセコンド陣をそろえ、12日にエディオンアリーナ大阪で控える同級4位村田諒太(33=帝拳)との2度目の防衛戦に臨む。4日、都内のジムで練習を公開し「自分にも、村田にも人生の分岐点の試合になるのは間違いない。村田を倒すのみ。12回を戦い抜いても私が倒すことになる」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

セコンド陣には元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)も担当したボブ・ウエア氏が入る。役割は止血するカットマンとして陣営に加わる。村田の破壊力のあるパンチを浴びるケースも想定し、万全の態勢を整えたようだ。エディ・ムスタファ・トレーナーは「明日にでも試合ができる状態に仕上がっている」と胸を張った。

先月28日に来日し、練習パートナーと日本でスパーリングを8回ほど消化したという。同行する栄養士のインゲルス氏の指導で減量も順調。ラーメンも食べたという。昨年5月に結婚したティファニー夫人との円満ぶりも報道陣に披露し「これまでにない意気込みがある」と村田連破に自信を示した。【藤中栄二】