K-1などで活躍したキックボクサー日菜太(32=クロスポイント吉祥寺)が、キックボクシングイベントKNOCK OUTによる真夏の祭典KOクライマックス2019(8月18日、東京・大田区総合体育館)での勝利をステップに新日本プロレスの東京ドーム大会(20年1月4、5日)への参戦を実現させる意気込みをみせた。

4日、東京・中野区のブシロードで開かれたKOクライマックス2019の公開会見に出席。16年の旗揚げから3年目を迎え、5月から新体制となったKNOCK OUTの第1弾大会でジョムトーン・チュワタナ(29=タイ)と対戦する日菜太は「(ジョムトーンは)やっぱり70キロのトップの方であることは間違いない。さらに強い外国人が5人ぐらいいるのでジョムトーンという存在は避けて通れない壁。ボクの尊敬する(ボクシング元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)内山高志さんがジョムトーンにボクシングで勝っているのもあるので、ここをクリアしてもっと大舞台にチャレンジしていきたい」と意気込みを示した。

5月のKNOCK OUT新体制会見で、新日本プロレス東京ドーム大会への参戦をぶち上げていた。新日本プロレスとKNOCK OUTは親会社が同じブシロード。5月の新体制会見に同席した木谷高明オーナーにも直訴していた日菜太は「ボクが目標とする東京ドーム、本当に実現するために今年は何としても頑張っていきたい。ぜひプロレスの舞台でボクのキックを見せられる『何か』があればいいなと思います」と強調した。

キックボクシングとプロレスはそもそも競技が違う。既に新日本プロレスファンからも否定的な反応を示されているが「めちゃめちゃブーイングされて入場したいです。(カードは)ガチガチのキックボクシングでもいいし、プロレスラーとやりたいです。第3の新しい道を見せられたら」と口にした。大のプロレス好きで、いつか東京ドームで試合をしたいという格闘家としての希望もあった。何より新体制となったKNOCK OUTの人気をアップさせたい意味もある。「今、格闘技界で(世間的に)知っている選手はK-1の武尊選手。RISEの那須川選手。SB(シュートボクシング)のRENA選手。こういう選手と同じようになることを、この1年で達成して、晴れてボクらもメジャー団体に上がっていけるように頑張ろうと思う」と決意表明していた。