ミドル級は前王者で同級4位の村田諒太(帝拳)が王者ロブ・ブラント(米国)と約9カ月ぶりの再戦で2回2分34秒、TKO勝ちで王座復帰を果たした。拳四朗(BMB)は挑戦者で同級1位のジョナサン・タコニン(フィリピン)を4回TKOで下し6度目の防衛に成功。

大一番を制した村田諒太プロ人生の歩み/写真特集


◆WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦


村田諒太2回2分34秒
TKO
ブラント

◆村田諒太の話 練習した通りのことができてよかった。チーム帝拳は最高です。バテて3ラウンドから崩れるところも見たかったでしょ。そうならなくて良かった。早く(試合を)止めろよ、と思った。前回はブラントの夜で、きょうは僕の夜だった。今回は絶対に負けない、といつもより強い気持ちだった


【2回】初回から打ち合う展開に会場は「村田コール」の大歓声。ジャブで距離をとろうとするブラントに今度は村田が襲いかかる。右ストレートで顔面を打ち抜くと1分過ぎ、ガードの上から右ストレート、左フック、右フックの連打でブラントからダウンを奪う。立ち上がったブラントに対し、村田はガードの上から顔面に右ストレート、左フックを何度もたたき込む。村田にもたれかかるように立つのがやっとのブラントを見て、レフェリーが両者の間に体を入れて試合を止めるような動きを見せるが、続行。さらに顔面、ボディーに村田の連打を浴びふらふらになったブラントを見て、今度はレフェリーが試合をストップ。村田が再戦を乗り越え王座奪還に成功

2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)
2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)
2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)
ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)
ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

【1回】ゴングと同時に仕掛けたのはブラント。果敢に前に出て連打を放つ。ガードを固める村田は20秒過ぎに左右のボディーで反撃。中盤からは打ち合う展開。残り15秒、村田の強烈な右ストレートがブラントのボディーをとらえる

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに右フックを入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに右フックを入れる(撮影・加藤哉)

【試合前】柔らかな表情に笑みを浮かべ王者ブラントが先に登場。対する村田に笑顔はなし。表情を一切変えることなくリングイン


◆WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦


拳四朗4回1分
TKO
タコニン

◆拳四朗の話 きれいに倒せて本当に良かった。練習通りだった。意識せず、流れで倒せたという感じ。経験としてまた一つ成長できた。(相手は)捨て身できていた


【4回】流れをつかんだ拳四朗。50秒過ぎにドンピシャのタイミングで放った右ストレートのカウンターがタコニンの顔面をとらえる。崩れ落ちるタコニンの顔面に返しの左フックもヒット。力なくダウンするタコニン。1度は立ち上がるがレフェリーが試合をストップ。4回TKOで6度目の防衛に成功

タコリン(後方)にTKO勝ちした拳四朗(撮影・加藤哉)
タコリン(後方)にTKO勝ちした拳四朗(撮影・加藤哉)
拳四朗対タコリン 4回、タコリンにTKO勝ちし笑顔で両手を広げる拳四朗(撮影・加藤哉)
拳四朗対タコリン 4回、タコリンにTKO勝ちし笑顔で両手を広げる拳四朗(撮影・加藤哉)

【3回】タコニンの前進を見切るように拳四朗が攻勢。上下に打ち分け連打がヒット。残り1分30秒でタコニンが額近くから出血。レフェリーが試合を中断させる。再開後も拳四朗が主導権をつかむ

【2回】拳四朗のジャブを食らいながら突進してくるタコニン。1分過ぎにタコニンが顔面に右フックを繰り出すが、拳四朗がしっかりガード。逆に右アッパーがタコニンのあごをとらえる

【1回】互いに距離感をつかむようにジャブを繰り出す出だし。1分過ぎにタコニンが距離を詰めて左右のボディーを振り回す。その後もタコニンが強引に前に出るが、拳四朗も落ち着いてジャブを多用し対応

ジョナサン・タコニン対拳四朗 1回、タコニン(左)に右ストレートを見舞う拳四朗(撮影・上田博志)
ジョナサン・タコニン対拳四朗 1回、タコニン(左)に右ストレートを見舞う拳四朗(撮影・上田博志)