ボクシングWBA世界ミドル級4位村田諒太(33=帝拳)がホームの日本で挑戦する注目カード、ロブ・ブラント戦を「運命の再戦」と題し連載する。

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村田-ブラント第1戦はパンチ数の差が浮き彫りになった。米ボクシングデータ統計・分析会社「COMPU BOX」の調査で、村田のパンチ数が774発に対し、ブラントは1262発。うちヒット数も村田の180発に対し、ブラントは356発と2倍に近い数値をマークしていた。

しかし村田は「ボクシングは相対的なもの。前回のようにガードをあげて『打って下さい』みたいだったらボクだって10回でも、20回でも打てます」と気にしていない。確かにヒット率はブラント第1戦が31・1%だったのに対し、18年4月のブランダムラ戦は59%、17年10月のエンダム戦も56・5%と5割を超えた。前回のブラント戦のパンチ数は村田の不調を表すデータでもあった。

元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(大橋ジム会長、本紙評論家)は「持ち味の前に出て圧力をかけ、つぶしにいけばいい。日本開催の今回はブラントの体力が削られる」と分析。村田本来の攻撃力が爆発すれば、運命の再戦でリベンジは成功する。【藤中栄二】(おわり)