Bブロック公式戦初戦で、後藤洋央紀(40)がジェイ・ホワイト(26)を下し、白星発進した。ホワイトの必殺技ブレードランナーを切り返し、昇天・改を決行。何度も立ち上がるホワイトをミドルキックで倒し、最後はGTRで勝負を決めた。

トップ戦線への返り咲きを狙い、4月29日の熊本大会でホワイトとシングルで対戦も敗退。5月途中から戦線離脱し、雲隠れ。ひそかに米国LA道場で柴田勝頼から特訓を受け、G1に備えてきた。迎えた初戦。20分を超えても攻撃をたたみかけられたのは、約1カ月間の努力のたまものだった。マイクを持った後藤は「お久しぶりです」と第一声。

「まだまだ始まったばかりですけど、G1のGは後藤のG。以上」と初優勝した08年以来毎年恒例となっているフレーズで締め、会場を沸かせた。

インタビュースペースでは特訓につきあってくれた柴田やLA道場の仲間に対し、「彼らなしではこの結果はついてこなかった」と感謝。「ここで負けたのでは出る資格はないと思っていた。ここからが俺のG1」とかぶとの緒を締めた。