強豪近大の元副主将・峯佑輔(23=六島)が4回1分50秒、負傷判定3-0でプロデビュー戦に勝利した。ジェスエル・グァダリオ(25=フィリピン)相手に3回、両者偶然のバッティングにより、峯が左上まぶたをカット。最後は出血がひどく、ドクターストップになった。

内容は峯が相手を圧倒。左ジャブを忠実に、的確にヒットさせ、2回にはカウンター気味の左フックで相手をぐらつかせた。しかし、峯はリング上の勝利者インタビューで「0点です。すみません、しょうもない試合して」と観客に謝罪。デビュー戦で硬くなったのか「練習の成果を全然出せなかった。こんな試合をしましたが、もっと強いヤツとどんどんやりたい」と話した。

井岡一翔らを輩出した興国高からボクシングを始め、3年で国体(少年の部)ライトフライ級優勝。近大では六島ジムOBの元WBAスーパーフライ級王者名城信男ヘッドコーチ(現監督)の指導を受け、フライ級で台北杯優勝、全日本選手権3位など実績を重ね、アマ通算51勝(10RSC)12敗のキャリアを残した。六島ジムが初めて迎えたアマチュア王者は2戦目から真価を問われる。