同級1位井上岳志(29=ワールドスポーツ)が王座返り咲きに成功した。

同級4位コムサン・ポンセーン(36=タイ)と王座を争い、2回2分24秒、KO勝ちを収めた。初回から接近戦を仕掛け、2回には強烈な右からの左ボディーでダウンを奪取し、コムサンをキャンバスに沈めた。これで通算戦績は井上が14勝(8KO)1敗1分け、コムサンが38勝(24KO)11敗1分け1無効試合となった。

「結果的に2回で倒すことができて良かった。上下に打ち分けることができて、相手も思いかけない左ボディーだったと思う」と振り返った井上は今年1月、米国で世界初挑戦。WBO世界同級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に0-3の判定負けを喫した。今回が再起戦で、返上していた同王座再奪取の舞台となった。 井上は「これから1つ1つ勝っていって世界ランキングを上げ、また世界を目指していきたい」と意欲をみせていた。