真夏の祭典のメインイベントで組まれたWWEユニバーサル王座戦は、挑戦者セス・ロリンズが「野獣」こと王者ブロック・レスナーから同王座を奪回した。

脇腹には度重なるレスナーの暴行によるダメージを象徴するような痛々しいテーピングが巻かれていた。

序盤からコーナーに追い詰められ、レスナーのショルダータックル連打で攻め込まれたロリンズは、王者得意のスープレックスを着地して回避し、得意のカーブ・ストンプで踏みつけた。これで勢いづくと、エプロンからのランニング・ニー、さらにスーパーキック2発も放った。レスナーに捕まってF5を食らい、背後からテーピングをつかまれ、そのまま投げとばされると原爆固めも7発浴びた。

消耗戦の展開になると、ポストに誤爆したレスナーに対し、ロリンズがコーナートップから豪快なフロッグスプラッシュで場外へと飛び、レスナーをアナウンステーブルにたたきつけた。リングに戻ると、ロリンズがフロッグスプラッシュからカーブ・ストンプを成功。最後の力を振り絞ったレスナーのF5を回避し、スーパーキックから再びカーブ・ストンプをレスナーに決めて3カウントを奪ってみせた。

4月のレッスルマニア35大会に続くレスナー撃破となった。7月のPPV大会で、王座挑戦権のブリーフケースを持つレスナーの挑戦権行使で敗れて王座陥落したものの、再び王座奪回に成功。ビーストスレイヤー(野獣殺しの英雄)の称号通り、ロリンズがユニバーサル王者に返り咲いた。