浅倉カンナ(21)がアリーシャ・ザペテラ(24=米国)を2-1の判定で下し、2連敗からの復活白星をあげた。

昨年12月の浜崎朱加との同王座戦に敗れ、4月の山本美憂戦でも判定負け。RIZIN2連敗を喫した。今回の相手ザペテラは前回対戦した山本と同じレスリング出身。しかも20年東京五輪出場を狙う現役トップ選手。前回の屈辱を想起しそうな状況でも、浅倉はひるまなかった。

序盤から打撃で果敢に攻め、2回もテークダウンを狙う相手をうまくかわし、パンチでプレッシャーをかけ続ける。最終3回にはタックルでコーナーに押しつけられるなどヒヤリとする場面もあったが、すぐ立ち上がりハイキックで反撃。左ストレートをあてるなど最後まで打撃中心で攻め、相手の得意なグラウンド勝負に持ち込ませなかった。

試合後、浅倉はリング上で「正直試合内容はパッとしなかった。こうしてマイク持つのは久々でうれしいです」と感慨深く話し、「前回(山本)美憂さんに負け、(階級で)一番下になったんですけど、ここからはい上がっていきます」と明るく宣言した。退場時にはファンからの声援に思わず涙した。【高場泉穂】