アントニオ猪木氏(76)が27日、自身のフェイスブックで、妻田鶴子さんが同日未明、亡くなったことを明らかにした。62歳だった。

関係者によると、田鶴子さんは猪木氏が自ら社長を務める肖像権、商標権、著作権管理をするマネジメント会社コーラルゼットの副社長で、専属カメラマンだった。猪木氏が行う仕事の撮影や、北朝鮮を訪朝した際に現地の要人との記念撮影などを担当し、その際は「橋本田鶴子」名義で、報道各社にオフィシャル写真として提供していた。

田鶴子さんは数カ月前から体調を崩し、入院していたという。ただ、6月からオンエアされたソフトバンクのCM「ギガ王」のスチール撮影も担当し、入院中の病院から現場に赴き、撮影したという。

猪木氏は、明石家さんまがMCを務める、関西テレビのトーク番組「さんまのまんまSP」(9月13日放送)に出演が決まっており、その収録が28日、予定されているが、予定通り参加するという。また9月2日には都内で行われる予定の、モンテローザのキャンペーン記者発表会にも出席するという。モンテローザに絡む猪木氏の写真も、田鶴子さんが撮影したという。

田鶴子さんは生前、関係者に「私にもし、万が一のことがあって、葬式とかがあっても、猪木のスケジュールは変更しないで。お仕事に迷惑はかけないでね」と言い残していたという。

猪木氏にとって、9月2日のイベントは、参院選に出馬せず、政界を引退して以来、初のイベントでもあり、故人の遺志に従い、出席するという。【村上幸将】