ボクシング兄弟世界王者となる井上尚弥(26)拓真(23)のいとこ、日本スーパーライト級王者井上浩樹(27=すべて大橋)が「御前試合」で世界挑戦につながる2冠奪取を狙う。

12月2日、東京・後楽園ホールでWBOアジア太平洋同級王座決定戦に出場。同級7位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)と王座を争う。WBO年次総会(12月3日開幕、東京ドームホテル)の開幕前日、フランシスコ・バルカルセル会長ら同団体首脳が来日中にWBO地域王座に挑戦する。

いとこの井上兄弟に続き、世界王者を目指す井上は「プレッシャーは感じるけれど(WBOの)上の人にアピールできるように面白い試合をしたい。このベルトを取れば世界ランキングに入れるのではないか。何が何でも世界ランクに入りたい」と強い意気込みを示した。

既にいとこの兄弟2人は世界王者を獲得。大橋秀行会長から「来年末ぐらいには」と世界挑戦のチャンスを考えてもらっており、気持ちは高揚するばかりだ。日本王座は返上せず、保持したまま、2冠獲得を狙う井上は「(いとこ兄弟は)刺激になっています。負けないように。来年の(世界挑戦したい)思いはある」と決意を口にしていた。