K-1スーパー・フェザー級王者の武尊(28)が11月24日、横浜アリーナで前フェザー級王者の村越優汰(25)と復帰戦を行う。

「K-1 WGP 2019」(日刊スポーツ新聞社後援)で同級スーパー・ファイト(ノンタイトル戦)を行うもので、主催のK-1実行委員会が19日夜、都内で発表した。

武尊は3月、現役ムエタイ王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー(28=タイ)に59キロ契約でKO勝ちしたものの、右拳を痛めたため、6、8月の「K-1 WGP」を欠場した。手術後の現在は負傷も癒え、2日から15日には米国合宿もこなした。

会見で村越が「今回はKO勝ちは目指していない。”武尊選手にはこうやって勝つんだよ”というのを見せて完封する」と話したのに対し、武尊は「K-1のリングに判定はいらない。KOします」と気合を入れた。

そして、格闘技ファンが心待ちにしている那須川天心(21)との対戦に言及した。那須川が「RISEワールドシリーズ2019 58キロトーナメント」で16日に優勝後、「正式な話をください。オレは待っています」と対戦を呼び掛けたのを受け、自身のツイッターでコメントしていたが、今回、公の場で発言した。

「那須川天心選手から対戦したいっていうのを長年言われてきて、もちろん僕も試合をやりたいですし、そのためにずっと動いています。でも今回の試合に勝たないと次はないと思うので、僕は次の試合に集中します。その件に関してもK-1の中の方たちと話をずっと進めていて、これからもK-1の人と進めていくので、まずは11月24日の試合、必ず勝つので応援よろしくお願いします」。

ただし、那須川が現在、左拳を負傷しており、「3カ月ぐらいは休みたい」と表明。一方、武尊は来年3月に開催が見込まれるK-1最大のイベント「ケイズフェスタ3」に出場するのが確実で、ファンが待ち望む世紀の一戦実現には、まだ時間がかかるものとみられる。

まずは、目の前の一戦に集中する武尊。相手の村越は那須川に2戦2敗で、武尊が返上したK-1フェザー級王座に就き、同様に返上した。少なからぬ因縁のある対戦で、結果次第では村越が言うように格闘技界の流れが変わるものとみられる。