ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25=ワタナベ)が24日、久田哲也(34=ハラダ)との2度目の防衛戦(10月1日、エディオンアリーナ大阪)に向けて都内の所属ジムで最後のスパーリングを行った。

圧勝だった。同級の日体大3年生相手に3回を行う予定だったが、1回から強烈なワンツーがさく裂。その後も一方的に追う展開となり、途中で相手の鼻血が止まらなくなると2回2分20秒でストップがかかった。京口は「相手が途中からびびっちゃってたんでね」と苦笑い。力の差はあったものの、KO勝利のいいイメージトレーニングとなった。

モンスターとの約束がある。2日前の22日、11月にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控える井上尚弥(大橋)と会食。高級肉をごちそうになると同時に、年内にプライベートで海外旅行に一緒に行く計画を立てた。「あがります。(肉も)めっちゃおいしかった」。先に勝って、強敵ドネアと対戦する井上にバトンを渡すつもりだ。

25日に大阪入りし、現地で最終調整を行う。故郷大阪での試合はプロデビュー戦、3戦目に続き約3年ぶり3度目。今回の試合には800人強の応援が来てくれるという。「ばっちし勝って、大阪のファンにアピールしたいです。いい勝ち方します」。パワーアップした姿を、なにわのファンに見せる。