格闘技イベント「RIZIN19」(12日、エディオンアリーナ大阪)の選手インタビューが10日、大阪市内のホテルであり、第3代修斗環太平洋フェザー級王者佐々木憂流迦(うるか、30)が朝倉海戦(総合ルール、61・0キロ契約)への抱負を語った。

「朝倉選手は、元々試合が決まっていた4月よりさらに強くなっている」と警戒しながらも「自分としては“勝ちます”と。そういう試合をします」と必勝を口にした。4月は自分の体調不良で流れ、朝倉は8月にRIZINとベラトール2冠王者堀口恭司を秒殺する番狂わせを起こし、世界の注目を集めるファイターに成り上がった。

堀口、敗れる-。佐々木には衝撃の一報だった。「マジか? まさか? もうそれですよ。朝倉海、すげえな、あっぱれだなと。(打倒堀口の)先を越された悔しさもあったけど(堀口を)食っちゃったんですからね」。

朝倉の怖さを語った。「元々、入ってくるものに対する反応の良さとか能力の高さはある。そこにお兄ちゃん(実兄で総合格闘家の朝倉未来)の作戦がプラスされて、ハマッてる」。だが、その強さに興味がある。強打を誇る相手を、持ち前のグラップリングで封じ込めたい。「作戦どうこうはありますが、それよりMMAで勝負したい、倒しにいきたい。自分には極める力が確実にあります。それは世界で証明してきましたから」。朝倉を撃破し、その先で堀口も。サンスクリット語でてんぐを意味する憂流迦らしく、自由で奔放にトップに立つ。