MMA(総合格闘技)重量級で日本期待のシビサイ頌真(28)がRIZIN2戦目で初勝利を飾った。

韓国のスーパーヘビー級キム・チャンヒ(35)を開始69秒で一本勝ち。108キロの自分に対し、163キロある相手にクリンチでロープ際に押し込まれたが、相手の右腕に狙いを絞り、アームロックをかけてテークダウンし、勝負を決めた。

キムはキックボクシングで40戦以上のキャリアがあり、打撃戦を想定していたといい「組み付いてきたのが予想外ですが、勝てて良かった」。昨年7月のRIZIN11は0-3判定負けで黒星デビューだっただけに、ホッとした様子だ。

半年前に週6日勤務していたフィットネスジムを退社。年齢を考え、格闘技一本で勝負するための決断だ。かつてPRIDEなどで盛り上がりを見せたMMA重量級の戦いも、現在は中軽量級に押され気味。「僕はもっともっと引き出しがありますから、どんどん試合を重ねてアピールしたい」。日本重量級の再興へ、先頭を切って走る。