ONE女子アトム級王者アンジェラ・リー(23=シンガポール)が3月のリベンジを達成した。

挑戦者となるONE女子ストロー級王者ション・ジンナン(31=中国)を寝技の攻防から攻め込み、5回4分38秒、裸絞めで一本勝ちして4度目の防衛に成功した。

3月の日本大会でストロー級王座に挑戦し、ジンナンに5回1分37秒、TKO負けを喫していたリーは雪辱を果たして満面の笑み。「本当にハッピー。今年は成長の年だった。負けから学んだし、その経験を燃料にしてハードワークしてきた。悩んだ時期もあったけれど、ゴールは1つ。私がベスト、最強だと考えていた」と喜びを口にした。

1回にジンナンの左フックを何度か浴びながらも打撃、前蹴り、テークダウンと多彩な攻撃で反撃。2回以降はテークダウンからの寝技の展開に持ち込み、次々と関節技を狙った。最終5回には背後を取り、拳をふり下ろしながら主導権を握ると、隙のできた首を狙って裸絞め。強引に絞め続けてギブアップを奪い、防衛に成功した。

お互いの王座を防衛する形となって1勝1敗となったジンナンとの女王対決。リーは「キャッチウエート(契約体重)つくって対戦するのはどうですか」と冗談交じりに3度目対決に前向きな姿勢。ONEチャンピオンシップのチャトリ・シットヨートンCEOも「2人の2度目対決のマッチメークは実現したい」と意欲的だった。