WWEヘビー級王者ブロック・レスナーが10月31日のPPV大会クラウン・ジュエル(サウジアラビア)を前に挑戦者を精神的に追い込んだ。

挑戦者の元UFCヘビー級王者ケイン・ヴェラスケスがレイ・ミステリオJr.と一緒にリングに登場。ミステリオから「3週間前に息子ドミニクがレスナーに襲われた。レスナーは報いを受ける時だ。PPVではオレの盟友ヴェラスケスが(UFCでの対戦に続き)レスナーの顔に再び傷をつけることになる」と報復を予告された。すると会場の大型ビジョンにレスナーが代理人ポール・ヘイマンとともに姿をみせた。

リングでの対峙(たいじ)を要求するミステリオJr.に対し、ヘイマンは「レスナーは他にすることがある。なんだと思う? レスナーからネタバレだ」と通告。レスナーは痛めつけた息子ドミニクを見せつけてあざ笑った。怒り心頭のミステリオJr.とヴェラスケスはバックステージに戻ってドミニクを介抱すると、何と背後からレスナーが2人を襲撃。得意技のF5で投げ飛ばしてKOしてしまった。陽動作戦に成功し、王者レスナーが精神的優位に立っていた。