ボクシング元WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者岡田博喜(29=角海老宝石)が27日、再起戦となる米3戦目ハビエル・モリナ戦(11月2日、米カーソン)に向け、羽田空港から出発した。

岡田は今年2月に元WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(メキシコ)に9回TKO負けし、プロ初黒星を喫した。その後、契約する米国大手プロモート、トップランク社からなかなか声がかからなかったが、9月に入り3戦目が決定。試合が決まらないなら引退と考えていた岡田は「喜びと緊張どちらもあった。まだ見捨てられていなかったと思った」。再浮上のため、「何でもいいから勝つ」と意気込んだ。

相手モリナは北京五輪出場後の09年にプロ転向し、20勝2敗。岡田いわく、「パンチはないが、距離感がうまい。少し(距離が)遠い」。さばきがうまい相手を「追いかける展開になると思う」とイメージを描いて練習を積んできた。ただ、調子は万全とはいえない。10月2週目に39度の高熱が5日間続き、スパーリングを中断。その後、再び練習を詰め込み、「つかみかけて、今」。試合まで1週間弱。現地でつかみかけた感覚を磨き、試合に備える。