内藤哲也(37)が、やっと口を開いた。

8人タッグマッチで、BUSHI、鷹木信悟、SANADAと組み、タイチ、DOUKI、ザック・セイバーJr.、鈴木みのる組と対戦。10月16日から始まったこのシリーズ中は、11月3日大阪大会のシングルマッチで対戦するタイチと前哨戦が組まれ、毎度挑発を受けてきたが、無言を貫いてきた。

しかし、この日は動いた。タイチのアイテム、マイクスタンドを持ってリングに上がり、制止するレフェリーを攻撃。さらにタイチにも襲いかかり、判定負けとなった。

もう制御不能だ。そのままタイチにディスティーノをさく裂。マイクを求め、「おい、タイチ。シングルマッチ?やるに決まってんだろ。お望み通り、逆転の内藤哲也、そして史上初の偉業への踏み台にしてやるよ」と宣言。大歓声を浴びながら、タイチの顔を踏み、つばを吐きかけた。

タイチはやられながらも、「俺を殺すような目が戻ってきたな。そうでなくちゃいけねえ」と本気を見せた内藤を歓迎。「その本気になった内藤に勝ってこそ、俺の次が見えるんだ」と喜んだ。

タイチは11・3のシングルマッチを、IWGPインターコンチネンタル王座挑戦権をかけた一戦にしたいと提案してきたが、内藤が応じたことでその可能性が高まった。