ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は大家族の思いを背負って緑のベルト統一に臨む。11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、1日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。18人兄妹の13番目であることを明かした。

8歳から始めたボクシングも「今、IT企業のエンジニアをしている兄から勧められてボクシングを始めた」と説明。兄妹の多くがボクシングやキックボクシングの競技歴があるという。ウバーリは「ほとんどが学業や仕事で辞めていて、現在は兄アリと自分がこの競技に長く携わっている。今回も家族や友人が応援に来てくれる」と援軍サポートを楽しみに待っていた。

公開練習を視察した井上拓所属ジムの大橋秀行会長(54)は「ウバーリ選手のお父さんがビッグダディだったなんてね」と驚きの表情。井上拓の父真吾トレーナーも「18人兄妹とはやられました。(井上家は3兄妹で)兄妹の数で負けたので、1ラウンドからしっかりポイントを取っていかないといけない。家族同士の戦いは負けられないですから」と冗談を交えながら発奮していた。