“デスマッチドラゴン”伊東竜二(43)のデビュー20周年記念凶器持ち込みタッグデスマッチが行われた。

伊東は元大日本でライバルとしてしのぎを削ってきた佐々木貴と組み、宿敵である“カリスマ”葛西純、デスマッチ界のホープ佐久田俊行組と対戦。デスマッチ界をけん引してきたベテラン3人に、最も勢いのある佐久田を加えた一戦は、血まみれの死闘となった。ノコギリボード、剣山、植木鉢などさまざまなアイテムで痛めつけあう中、佐久田は5メートルはあるとみられる入場口へ移動。そこから飛んでスワントーンボムで攻めるところが目測を誤り、床に誤爆。腰を打って、一瞬会場がざわついた。

佐久田が無事リングに戻ると、さらに過激さは増した。伊東が注射器を持ち込むと、佐久田がそれを奪い、伊東と佐々木のほほに突き刺す。さらに佐久田が金属の魚串を持ち込むと、今度は伊東らが奪って佐久田、葛西のほほを貫く。4人ともほほに鋭利物が刺さった地獄絵図となった。最後は伊東と佐々木の連係が光り、伊東が佐久田にドラゴンスプラッシュを決めて勝利した。

試合後、伊東は永遠のライバル葛西と握手。「20年いろんなことがありました」としみじみとプロレス人生を振り返り、「20年は通過点。40、50年、いやグレート小鹿を追い越すまで頑張りたい」と77歳でいまだ現役の小鹿を超えるまで現役を続けると約束した。