新日本プロレスの来年1月4日のビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM14」IWGPジュニアヘビー級選手権で対戦する王者ウィル・オスプレイ(26)と高橋ヒロム(29)が5日、都内で会見に臨んだ。

3日大阪大会でオスプレイはBUSHIを退け、3度目の防衛に成功。その直後、昨年7月の首の負傷で1年4カ月欠場していた高橋がサプライズ登場。オスプレイへの挑戦を表明した。

高橋は「彼は、ただもんじゃないよ。パーフェクトヒューマン。ほんとにジュニアを支えてくれた。唯一、欠場期間に焦らせてくれた」と自身がいなかった時期にマットを盛り上げてくれたオスプレイに感謝。「おれ、オスプレイに何勝てるかな。パワー、スピード、テクニック、跳躍力、バランス…、1つも勝てるところがない。でも、あきらめの悪さだけがとりえ。あれ? 勝てるかな。勝てる、勝てる。そう思いました」と独特のテンポで自信を口にした。

一方の王者オスプレイは、まず高橋に復帰祝いのブタのぬいぐるみをプレゼント。マイクを持つと、1・4に予定されているこのタイトル戦を1・5のメインにするよう会社に要求した。「(3日の)大阪でのファンのリアクションをみたときに、会場中が地震のような反応だった。それにヒロム選手の欠場中、自分が一番がんばって穴を埋めて、体をはって頑張ったという自負がある。1・5にファンが見たいカードをメインにしてほしい」と異例のジュニアタイトル戦のメイン抜てきを求めた。

その発言を受けた高橋は「すばらしい。すばらしすぎる。完璧だ。ジュニアを支えたのはまちがいなくお前だ。言うことは何もない。すごすぎる。おれもそうなることを祈っている。おれもジュニアがメインに立てるように今まで言ってきたけど、なかなか実現できなかった。おれはずっと新日本プロレスジュニアをヘビーより上の位置でやりたいと思っている。だから、オスプレイ、お前のことが大好きだ」と話し、立ち上がってオスプレイと抱き合った。

さらに高橋は「おれとオスプレイ、その他の選手でジュニアの軍団を作り、ヘビーという図式でやっていかないか」と提案。オスプレイも「ごはんでも食べて話し合おうか」と乗り気を示し、終始仲良しムードで会見を終えた。