ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日都内で行われ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・5キロ、暫定王者井上拓真(23=大橋)はリミットの53・5キロでそろってクリアした。

ウバーリはフランス代表として2度オリンピック(五輪)出場し、プロ16戦全勝のサウスポー。計量時には仕上がった体を見せつけた。井上拓と約20秒間フェースオフし、「緊張感が高まったように感じました。非常にいい感じ。だんだんアドレナリンも増えてきて、高貴なスポーツであるボクシング特有の高まりみたいなものを感じている」と気持ちを高ぶらせた。

井上拓については、「落ち着いた静かな感じがした。外見からは強い印象を受けなかった」。それでも「拓真もこれまで厳しいトレーニングを積んできたことも分かっている」と警戒は緩めない。「非常に爆発的な試合をお見せできると思います。とにかくすごい戦いになることは間違いない」と激闘を予告し、「もちろん勝つことを一番に考えていて、新しい観客の前で、それもレベルの高いボクシングというのを知ってる観客の前でいい試合が出来ると思う」と自信を口にした。