女子プロレス団体スターダムが28日、都内で会見を開き、新体制の戦略を発表した。

掲げるスローガンは、

<1>目指せ!新日本プロレス超え

<2>女子プロレスをもっとメジャーに

かつてスターダムの練習生だった人気声優相羽あいながスペシャルサポーターに就任。20年のテーマソングも担当する。また、元プロレスラーで現在新日本プロレスの解説などで活躍するミラノコレクションA・Tがスペシャルコーチに就任した。会見に欠席したミラノ氏は文書でコメントを発表。「私が最初に教わったプロレスは、これを覚えれば世界中どこに行っても誰とでも試合ができるというインターナショナルスタイルでした。そこに、自分が経験したメキシコのルチャと複合関節技のジャベ練習、アメリカのプロレススクールで学んだプロレスの基礎と魅せ方や自己プロデュースのパフォーマンス部分もミックスし、今の時代にはこういうものが合うんじゃないかという発想と、それぞれの長所をとにかく伸ばすということに重きを置いていこうと思っています。過去に男子も女子も指導をさせていただいた経験があるので、女子ということにも抵抗はありません。普通の人が3~5年かかるところを1年で済むような練習を限られた時間でやれたらと思います」と意気込みをつづった。木谷オーナーは「ミラノさんは解説でロジックで語られる。理論的に指導していただけるのでは」と期待を口にした。

今後はさらに積極的なPRを展開する予定だ。テレビのレギュラー番組「We are STARDOM」放送は1月開始。BS日テレで1月3日午前0時30分から、TOKYOMXで同6日午前1時35分から放送する。また、所属選手全員とオフィシャルのインスタグラムを開始するほか、新人発掘「シンデレラオーディション」も開催。5月9、10日に東京ビッグサイトで行われる「大ヴァンガ祭2020、ブシロード祭」で試合を行うことも発表。2万人超の人が集まるビッグイベントの中で新規ファン獲得を狙う。

女性ファンへのアピールも強化する。既に決定している4月29日の大田区大会ではレディース限定シートを設置。さらに木谷取締役は「来年中に、新木場大会で女性限定興行をやってみたい」と選手、客、取材者すべて女性限定の興行開催へ意欲をみせた。

「まずはいろいろなところに突き刺す。池に石を投げ込んで、その波紋をみながら」と木谷取締役。怒濤(どとう)のPR作戦で、知名度アップに努めていく。