WBO(世界ボクシング機構)のフランシスコ・バルカルセル会長(71)は3日、井岡一翔(Reason大貴)-田中恒成(畑中)の日本人対決を実現させる方針を示した。3日から都内でWBO年次総会が開幕し、来日中の同会長が日本マスコミ向けの記者会見で明かした。

大みそかに東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者井岡は同級1位ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)との初防衛戦、WBO世界フライ級王者田中は同級14位ウラン・トロハツ(中国)との3度目の防衛戦を控えている。同会長は「来年、大みそかの井岡-シントロンの勝者に4階級制覇を狙う田中が挑戦することになるでしょう」との見通しを口にした。

田中はWBO王座でミニマム級、ライトフライ級、フライ級の世界最速12戦の世界最速3階級制覇を達成している。大みそかに井岡、田中がいずれも勝利することが条件となるものの、同会長は「(井岡と田中は)いずれもタフファイターだと思います。このカードを実現させたいと思っています」と会見を締めくくっていた。