6日から9日で開催されている大阪モーターショー(インテックス大阪)で9日、同イベントのスペシャルサポーターを務めるプロレスラー蝶野正洋(56)が松井一郎大阪市長(55)とスペシャルトークショーを行い、舌戦が繰り広げた。

これに先駆け、松井市長が5日に自身のツイッター上で「蝶野さんとスペシャルトーク? 知らんかったわ」とコメント。吉村洋文大阪府知事(44)が「松井市長、強烈ビンタに気をつけて下さい」とリツイートしたことから、蝶野は「私を利用して売名するのはやめてくれ」と不快感をあらわにしていた。

この日、プロレスのリングイン風に「青コーナー、蝶野正洋」のアナウンスで登場すれば、松井市長は蝶野の師匠・アントニオ猪木の入場曲「イノキボンバイエ」をバックに入場。舞台上でにらみ合った2人だったが、徐々に近づいていきがっちり握手。名刺交換をし、終始笑顔でトークショーを展開した。

高齢社会にとって、車の自動運転は高齢者が外に出るきっかけになるという話から、「最近は目が悪くて、サングラスをかけていると見えない。スマホも老眼鏡がないと見えない」と“黒のカリスマ”といわれるイメージから掛けざるをえない事情を説明し、笑いをとった。

14年には一般社団法人NWHスポーツ救命協会を立ち上げ、地域防災・AED救急救命の啓発活動や「消防応援団」、「AED大使」などの社会貢献活動も行っている。「ビンタのイメージが強いが、たまにはいいことをやっているんです」と自虐的に“白のカリスマ”の一面を見せた。【南谷竜則】