元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(49)の次男で、日本スーパーバンタム級14位の寿以輝(23=大阪帝拳)が、初タイトルに王手をかけた。

プロ13戦目で初の日本ランカー、日本バンタム級5位の中村誠康(27=TEAM10COUNT)に4回2分30秒TKO勝ち。戦績を13勝(9KO)無敗とし、来年は上位ランク入りが確実。吉井寛会長は日本に限らず、東洋太平洋などあらゆる可能性を見据え「来年早々にもチャンスがあれば、年内には必ず(タイトル戦を行う)」と明言した。

タイトル戦に見合う、進化した姿を披露した。左ジャブで1回から中村の右目上を切り裂き、左フックでダウンを奪った。最後は出血でレフェリーストップ。父の丈一郎は1回で仕留めきれなかった内容に「どんくさいなあ」と辛口。寿以輝は「今日はパンチが乗っていた。早く倒そうと飛ばしすぎた」と反省した。