ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が来年4月予定の米ラスベガスでの20年初陣に備え、1カ月間の同地ロング直前合宿を組むプランを明かした。

23日、都内のホテルで開かれた報知プロスポーツ大賞(ボクシング部門の大賞)の授賞式に出席。来年の目標を「進出」と色紙に描き、初めての聖地ラスベガス進出に向けて「気持ちが高ぶっていますし、気合が入っています」と意気込み「今回は(直前の)1カ間、ラスベガスで調整しようと思います」との計画を口にした。

指導を受ける父真吾トレーナーだけでなく、井上一家総出でラスベガスに滞在。今月9日に生まれたばかりの第2子となる長女も「連れていくつもりです」とプランは固まっている。また現地では、SNSなどで交流のある元WBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(28=メキシコ)とのスパーリングも考えているという。バルデスも同じ米プロモート大手トップランク社と契約しており、実現は可能。井上は「バルデスの練習動画を見たりもしています。向こうでスパーリングできた最高のパートナーですね」と笑顔をみせた。

米ラスベガスでの対戦相手の第1希望はWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)に変わりはない。「バンタム級で何試合できるか分からない。3団体統一したいですから」とカシメロ戦の実現を期待していた。