18年11月、右ひざ半月板損傷で手術を受けた元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)が1年3カ月ぶりの復帰戦を飾った。ディオネル・ディオコス(26=フィリピン)と対戦し、2回2分20秒、TKO勝ちを収めた。

静かな序盤から迎えた2回、ディオコスをロープ際に追い込んむと一気に連打がさく裂。スタンディングダウンを奪った後、立ち上がってきたディオコスに連打で圧倒した。左ボディー、右ストレートを的確にヒットさせ、レフェリーストップに追い込んだ。22日が愛娘リッツィーノエミさんの16歳の誕生日だった。「子供に勝利をプレゼントしたい」と快勝劇を喜んだ。

練習中に右ひざを痛めて長期離脱を余儀なくされ、コスタリカで右ひざの手術を受けた。「一瞬、引退もよぎった」と振り返るほどの大けがだったが、練習復帰後、4カ月かけてコンディションを戻し「今はケガ前よりも状態がいい」とまで口にした。主戦場はスーパーフライに設定している。「来年、王座へ返り咲きたい。標的は(WBA王者)ヤファイと(WBO王者)井岡」とターゲットを定めていた。