呼吸で大みそかの戦いを制す。格闘技イベントRIZIN20大会(31日、さいたまスーパーアリーナ)に参戦する那須川天心(21)が23日、松戸市内の所属ジムで練習を公開。新日本キックボクシング協会のエースでWBKA世界スーパーバンタム級王者江幡塁(28)戦に向け、新たに習得した“呼吸術”で勝利を引き寄せると明かした。

江幡は鋭いストレートのパンチとローキックが武器だが、「よけるのではなく合わせる。(相手の)呼吸を読んだり」。現在「ハマっている」というマンガ「鬼滅の刃」の話中では剣士らが独特の呼吸法を使って戦う。それに影響を受け、自分と相手の息を読みながら戦いを優位に進めるとした。昨年末のボクシング元5階級王者フロイド・メイウェザーとの異色カードとは違い、今回はキック実力者同士の戦い。接戦も予想されるが、「させるつもりはない。大みそかはお祭り。リスクをおかしてもいくべき」と劇的勝利を狙う。