ボクシング日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が26日に都内で、大みそかの初防衛戦へ向けて練習を公開した。

東京・大田区総合体育館で、WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)を迎え撃つ。

練習前には報道陣との質疑で、約20分ほど意気込みなどを話した。練習は4分ほど準備体操をした後、シャドーを1回3分だけ披露。たった7分の公開練習でジムを引き揚げた。20日の帰国まで、米ラスベガスで2カ月間キャンプを張った。スパーリングは116回こなし、現在は最終調整に入っている。

スパーではロンドンでフライ級、リオではバンタム級で2大会連続五輪金メダリストのロベイシー・ラミレス(26=キューバ)らを相手にした。「練習をやり切り、自信を持てる。成長も感じたが、試合で出さないと意味ない。試合のパフォーマンスを見て、分かってもらえれば」と話した。

大みそかは8度目で、日本では3年ぶり。世界王者としては、2年8カ月ぶりのリングとなる。「1年の最後を盛り上げて締めくくりたい。勝てば、次につながる。まだ見たい景色、目指す場所がある」。具体的には「統一戦や海外の地で世界的に名前のある選手。ロマゴンとか充実した階級」。23日に約1年3カ月ぶりで復帰した元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)の名を挙げた。