ボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王者吉田実代(31=EBISU K,S BOX)が週5日スパーリングの実戦重視トレで初防衛成功を狙う、

31日、東京・大田区総合体育館でWBC女子アジア同級王者シー・リーピン(21=中国)とのV1戦を控え、26日には都内のジムで練習を公開。2カ月前から週3~5日のスパーリングを消化し「1日で多い時に8~10回のラウンドもやりました」と実戦に近いメニューを積んできた。

挑戦者が14歳からアマチュアでボクシング経験を積み、身長も170センチ近いとされる。試合動画もダイジェストで3分程度のシーンしかなく、研究や対策が難しい現状にある。吉田は「とにかく対応力をつける。10ラウンドあるということも頭に入れて動いてきました」と柔軟に作戦を変更する意向だ。所属ジムの加山利治会長(48)も「相手は身長もあるし、距離を詰めていくことになると思います」と接近戦を予告した。

1カ月近く鹿児島県の実家に預けていた長女実衣菜(みいな)ちゃん(4)との生活が再開し、さらに気持ちの高揚感も出てきた。戦うシングルマザーでもある吉田は「娘にボクシングをやらせてもらっていると思っている。私が疲れていると『ママ、笑顔だよ』と言われ、そうだなと思った。本当に癒やされています」と最終調整の刺激になっている様子だった。