獣神サンダー・ライガーが31年前に誕生した地、東京ドームで最後の試合に臨んだ。同じ日にデビューした永遠のライバル佐野直喜(54)と組み、前日にIWGPジュニア王者に返り咲いた高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。ヒロムに敗れた。

以下は一問一答

-最後の試合が終わった

ライガー 泣いてないよ。おじさんの涙は汚い。やはり、チャンピオン・ヒロムの強さですね。手応えがない。何枚も彼が上手でした。そういうことで、ぼくが出した決断、間違ってなかった。これからの新日本、大変だと思う。ヒロム選手が「おれがもっとでかくする」と僕の耳元で言ってくれた。あとは、放送席から「すげー」って言ってますよ。

-引退発表から9カ月間。望み通りになったか

ライガー 望み通りですね。なんの悔いもないし。しんみりした感じは好きじゃないので、ぱーっと、ライガーらしかったね。ほんとに引退するのかなと言う声が聞こえたら100点だね。

(獣神サンダー・ライガーの生みの親、永井豪さん登場)

永井 ほんとにお会いしたのは31年前。新日本プロレスでマスクマンが誕生する。そしたら、ライガー、山田選手、情熱と熱意、それがうれしくて、やって下さいとお願いしました。自分の判断は間違いなく、活躍してくれた。ライガーらしさがどの試合もあふれていて、みんなが喜ぶスタイルを確立してくれた。ほんとにうれしいです。感謝しかありません。本当にありがとうございました。どんどんマスクも自分なりのデザイン、手を加えながら、ファンを飽きさせず私はもう本当にうれしい。

-ライガーさん自身の戦いが伝説を具現化しているようだった

ライガー 山田くんは邪心の塊だった。それがマジンガーZとか見ていたので、ほんとに感謝。「やります」とお願いしたことが昨日のように思い出します。先生から、ライガーとして31年間よかったと言っていただいてほっとしています。肩の荷が下りた。レスラー人生、人に恵まれた。本当にこのバイオアーマーを着ていると邪心の山田くんが消えてしまいました。バイオアーマーは脱ぎますけど、マスクはこのまま。「僕はいまさらマスクをとってもしょうがないし、このままライガーでいさせてください」と言ったら「そのままライガーでいてください」と先生に直々にお許しをいただきました。これからも獣神サンダー・ライガーとして。ただバイオアーマーを着ないので、多少邪心にまみれたライガーになるかもしれません。

-ジュニアヘビー級として

ライガー 新日本プロレスは、ヘビー級、ジュニアヘビー級があります。お互いが絶対に負けないよという気持ちで戦っている限り、ずっと伸びていくと思うんです。そういう意味でヘビーに負けない。手前みそですが、新日本プロレスは面白いよって思うんだ。

-骨折、盲腸と腫瘍なども経験しました

ライガー 藤原さんにも言われました。「健康なうちに引退できて幸せだよ」と。ひとえに僕の体を丈夫に産んでくれた母親に感謝です。最後だから広島から来てくれました。母親には心から感謝したいと思います。