ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が、3団体統一の「足場」を固める。

4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで行われる、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)との日本人初の3団体統一戦に向け、2日からグアムでの5日間の走り込み合宿に入る。

出発前に成田空港で取材に応じた井上は「徹底的に走り込みたい。パンチもある選手なので、それに耐えられるだけの体力づくりがテーマ。練習時間も、午前、午後それぞれ1時間程度は伸ばす予定。それぐらい油断ができない相手」と引き締まった表情で話した。

カシメロについては「映像はちょこちょこ見だしている」とし、「頭から突っ込んでくるし、何をやってくるか分からない怖さもある。乱打戦は嫌いではないが、自分本来のスタイルではない。巻き込まれないようにすることが大切」と精神面の重要性を強調した。

昨年11月にバンタム級「最強」を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝で、元世界5階級王者ノニト・ドネアを撃破。同シリーズの優勝を「1つの区切り」ととらえ、「ここからが第2章と言ってもおかしくないし、そういうステージにきている」と力を込めた。