全日本プロレスの3冠ヘビー級選手権(2月11日、後楽園ホール)に向けた会見が4日、横浜市内で行われた。試合日2月11日は王者宮原健斗(30)のデビュー12周年記念日。宮原は「プロレスの神様からの運命」ととらえ、「歴史をつくっているのはこの俺。最高のチャンピオンだということを証明します」と最多防衛タイとなるV10達成を堂々と宣言した。

一方、3冠初挑戦の青柳優馬(24)は史上最年少戴冠記録がかかる。青柳はまず、「プロレス界のチャンピオンの年齢が高すぎる」と業界全体の高齢化を指摘。「今年は五輪イヤー。五輪競技のトップでは、僕より若いか、同じぐらいの選手が活躍している。今(王者になるのが)最低ライン」と焦りを口にした。しばらく宮原の“子分”としてセコンドにつき、タッグも組んできたが、1月3日の3冠戦後に王者宮原をリング上で投げとばし、反旗を翻した。この日も会見後の記念撮影中にたまらず宮原を奇襲。机に激しくたたきつけ、若手におさえられながら「見てろよ」と鋭い目で宮原をにらみつけた。