ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が6日、5日間のグアム合宿から成田空港に帰国した。

4月25日のWBO王者カシメロ(30=フィリピン)との3団体統一戦(米ラスベガス)に向けた肉体強化がテーマで「しっかり追い込めた。試合に向けて、気持ち的にもスイッチが入った」と収穫を強調した。同行した高村フィジカルトレーナーによると、カシメロが得意とする接近戦対策として、ラグビー選手が練習で使うタックルダミーを押し込む体幹強のメニューも新たに取り入れたという。

今月中旬からはフィリピン人世界ランカーを招き、本格的なスパーリングに入る。井上は「緩むことなく、ここからどんどん上げていきたい」と表情を引き締めた。