ボクシングWBOアジア太平洋スーパーフライ級タイトル戦の前日計量が13日に都内で行われた。同級4位福永亮次(33=角海老宝石)が14日に東京・後楽園ホールで、同級王者フローイラン・サラダール(30=フィリピン)のV1戦で初挑戦する。福永はリミットの52・1キロ、サラダールは51・9キロでパスした。

王者は3敗のうち2敗は、元世界王者の木村翔、井上拓真に喫した。昨年9月に王座を獲得し、WBO9位にランクされている。強敵相手にも福永は「1、2回から出ていってつぶしたい」と気合十分。11勝はすべてKO勝ちに「もちろん狙う」と力を込めた。

地元大阪でプロデビューし、上京して宮田ジムに移籍した。16年には全日本新人王も、18年に東洋太平洋シルバー王座挑戦に失敗し、ジムを離れた。「またやりたくなった」と昨年ジムを移籍。2戦目でビッグチャンスをつかんだ。

15歳から大工の仕事についた。普段は試合3日前から休むが、今回は12日間と初の長期休暇で決戦に備える。パンチのある相手に、パワー対策で重い階級を相手にスパーリングを積んできた。「下がらずにずっとプレッシャーをかけたい。上下に打ち分けて、ボディーも効かせて削っていく」つもりだ。「ボクシング人生を左右する試合」に決意がみなぎった。