プロボクシング界も3月1日から1カ月間は、全国で開催予定だった試合を中止、順延する。日本プロボクシング協会と日本ボクシングコミッション(JBC)が26日、都内で新型コロナウイルスへの対応を協議した上で決定し、各興行のプロモーターに要請した。

無観客で開催の要望があった場合は今後協議する。27日の東京・後楽園ホールでの東洋太平洋ウエルター級タイトル戦など8試合は実施する。

3月には全国で16の興行が予定され、東洋太平洋、日本など9試合のタイトル戦が組まれていた。日本協会花形会長は「しょうがない。1カ月は様子を見ることになった」。山下副会長は1日の大阪での興行を予定していたが「残念だが、自粛でなく中止ではっきりした。試合は延期にしたい」と話した。

27日に出場する16選手は、26日の都内での前日計量をいずれもパスした。JBC安河内事務局長は「前日と状況が急転した。競技の特異性などからの判断」とした。当日券は販売せず、マスク着用の徹底、入り口にアルコール消毒液設置、セレモニー中止などの対応策を実施する。払い戻しはしない代わりに、ライブ配信のアカウントを発行する。