プロレス団体WRESTLE-1(レッスルワン)が4月1日、無期限活動休止前最後の試合を後楽園ホールで行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、無観客で実施。声援がない寂しい状況の中、6年9カ月の活動に区切りをつけた。

団体を旗揚げし現在会長を務める武藤敬司(57)はメインの8人タッグ戦に出場。カズ・ハヤシ、近藤修司、河野真幸と組み、稲葉大樹、土肥孝司、芦野祥太郎、罷嵐組と対戦した。足4の字固めなど必殺技を次々と披露するだけでなく、後輩選手の技をすべて受けとめた。試合は罷嵐がカズにダイビング・セントーンを決め勝利した。メイン後は黒潮“イケメン”二郎らOBを含めた32人のバトルロイヤルに突入。最後に残った征矢学がマイクを取り、「W-1はつぶれるわけではない。またこのメンバーで、今度はお客さんが見ている目の前で後楽園大会を開催させてくれ」と再会を誓った。

すべてのセレモニーを終えた武藤は取材に応じ、「無観客試合は初めての経験。なかなか難しいものがあって。客さえいたら、全客がなくような試合をやりたかったんだけどな…。なかなか観客がいないと難しいよな」と最後の試合が無観客になったことを悔しがった。さらに「W-1活動休止するけどプロレスは永遠に不滅だから。たぶん大部分がプロレス界に残ると思うので、どこのリングになるかわからないけど、またいつかやることができたらいいね」と話した。今後は武藤もフリーで活動する。