世界最大のプロレスの祭典WWE「レッスルマニア」史上初の無観客試合2日目が行われた。

第1試合はレッスルマニア初のNXT女子王座戦。挑戦者の“女王”シャーロット・フレアー(34)が王者リア・リプリー(23)を下し、6年ぶりに同王座に返り咲いた。

NXTはWWEの下部ブランド。レジェンド、リック・フレアーの娘であるシャーロットは13年にNXTでデビューし、15年にWWEに昇格。スマックダウン、ロウそれぞれの女子王者になるなどトップスターとして活躍してきた。今年1月のロイヤルランブル戦で勝利し、王座挑戦権を獲得したシャーロットが目をつけたのが、今人気急上昇のNXT女子王者リプリー。リプリーに直接対戦を申し込み、“格下”に挑戦する異例のタイトル戦が実現した。

試合は、王者リプリーが強烈な蹴りや、ブレーンバスターで優勢に持ち込むが、シャーロットがしつこい足攻めで徐々に流れを引き寄せる。必殺のフィギュア・エイト(足4の字固め)をかわされ、丸め込まれるがカウント2で返し、再びフィギュア・エイトで決めにかかる。辛抱強く耐えるリプリーをさらにブリッジの体勢で締め上げ、タップ勝ちをおさめた。異例の試合を制したシャーロットはあらためて力を証明。一方、リプリーは敗れたもののシャーロット相手に互角に戦い、格を上げた。

本来はタンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで約8万人の観客を集めて開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。代わりに無観客での試合の模様が、2日間に分けて動画サービスのWWEネットワークで配信された。