プロレスリングノアの無観客テレビマッチで、GHCナショナル選手権が行われ、挑戦者中嶋勝彦(32)が王者杉浦貴(49)を下し、2代目王者となった。

王者杉浦はアンクルホールドで中嶋を何度も締め上げ、中嶋も負けじと得意の蹴りで追い詰める。意地の張り合いは壮絶なビンタ合戦に突入。打ち勝った中嶋は顔面に蹴りを入れた後、ヴァーティカルスパイクをさく裂。マットに打ち付けた杉浦から3カウントを奪い、28分の激闘を制した。

GHCナショナル王座は昨年11月2日の両国大会から新設。4度防衛した初代王者杉浦から受け継いだ赤いベルトを、どう生かしていくのか。中嶋は「誰でも挑戦受けるよ」と防衛の相手にはこだわらないと話し、「取ったからには僕の一部。だから一緒に変化していくよ。想像つかないよね」と自由に色をつけていくつもりだ。

また、コロナ禍による無観客テレビマッチについても言及。「やり続けていくのがおれたちプロレスラーでしょ。らしくないこと言っちゃったじゃん。見たいやつは見てくれ。後悔はさせない。そのために俺たちは命を張る」と視聴者に強いメッセージを送った。