アントニオ猪木が主宰したIGFにも参戦した元WWEのプロレスラー、シャド・ガスパードさんが死去した。39歳だった。17日に10歳の息子と米ロサンゼルス・ベニスビーチで海水浴を楽しんでいたところ、高波にさらわれて行方不明に。20日早朝、ビーチに遺体があると通報があり、警察とロス消防署が捜査によってガスパードさん本人であることが確認された。米沿岸警備隊は17時間近く捜査した後、19日に一時捜索を中断していた。

05年にWWEと契約し、06年にはジェイソン・ポール(JTG)とともにユニット「クライム・タイム」でデビューしたガスパードさんは07年にWWE一時退団し、インディー団体を経て、08年にWWEと再契約。一時はジョン・シナともユニットを組む時期もあった。10年11月までWWEで活躍した後、再びインディー団体で活動し、11年にIGFで初来日し、同年2月5日、GENOME14大会で現WWEのボビー・ラシュリーと組み、タッグ戦に出場。エリック・ハマー、沢田敦士組と対戦していた。

プロレスラーになる以前はジョージア州立パリメーター大のバスケットボール選手として活動。ブリトニー・スピアーズやマイク・タイソンのボディーガードも担当していた。WWEは20日に公式サイトでガスパードさんの死去を伝え「温かさとユーモアで友人や同僚に称賛されていた。ガスパードさんの家族、友人、ファンに哀悼の意を表します」などとコメントしていた。