クラウドファンディングの支援金で、新たなボクシング興行開催を目指すプロジェクトが始まった。

イベントを主催するDANGANが5日に、延期されていたはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝大会開催を発表した。8月22日に東京・後楽園ホールで、無観客を想定した支援金集めも開始し、大会運営費の捻出に新たなファン獲得を目指す。

期間は7月5日までの1カ月で500万円を目標にする。3000円から120万円の9コースにはさまざまな返礼がある。ライブ配信視聴権では漫画はじめの一歩の作者森川ジョージ氏が副音声で限定解説。登場人物鷹村の4コマ漫画をデザインした限定Tシャツ。客席に名前、写真、イラストなど掲載の応援パネル掲示など。

120万円コースはJBスポーツの山田トレーナーから、1カ半の個別指導に食事管理を受けられる。さらに当日のリングで、現役の日本王者クラスと特別スパーリングできるというものだ。

客入れができても500人程度と想定し、収入は激減する。支援金は会場費などの経費、ファイトマネーに充てる。古沢代表は「はじめの一歩を活用して、少しで興味を持ってもらい、面白さを伝えるきっかけになれば」と話した。

決勝は日本同級4位渡部大介(28=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が対戦する。当初は5月22日に墨田区体育館で予定されていた。渡部は「延びた分はプラに捉え、最後は倒して勝ちたい。デンプシーロール返しで」と必勝を期す。草野は「しっかりフィジカルは鍛え、今が一番強い。はじめの一歩のように、倒されても倒し返して勝ちたい」と意気込んだ。

優勝者には100万円の賞金に加え、はじめの一歩に登場できる特典も与えられる。他に3試合も予定されている。