ボクシングで昨年の全日本ミニマム級新人王に輝いた森且貴(19=大橋)が15日、都内で、内田勇気(KG大和)とのライトフライ級6回戦(16日、東京・後楽園ホール)の前日計量に臨み、リミットの48・9キロでパスした。

18年8月にプロデビューした森は、ここまで6戦全勝(1KO)のホープ。初の6ラウンドでの試合に向けてオンラインで取材対応すると、「しっかり6ラウンド戦うつもりで、勝ちに徹したい。スピードの強弱だったり、組み立てが大事になる。緩急をつけて戦いたい」と見据えた。

デビュー戦以降はKOから遠ざかっている。「倒したいという気持ちもあるが、6ラウンドあるので、削っていくうちに倒せると思っている。KOしたいが、こだわり過ぎずにいきたい」と落ち着いた口調で語った。

ジムの先輩で、元世界3階級制覇の八重樫東さんが今月1日に引退を発表した。森は「八重樫さんは言葉ではなく、背中で、こんなに練習しないといけないんだというのを見せて、学ばせてくれた。八重樫さんの引退を見て、それをさらに生かさないといけないなと思った」と話した。