10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスで防衛戦を行うWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)について、大橋秀行会長が15日、オンラインで取材に対応した。

WBA同級2位、IBF同級4位のジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に向け、井上は17日に国内でのジムワークを打ち上げ、18日に渡米予定。現在は、新型コロナウイルス対策のため、井上の練習時間はフロアに人を入れずに、調整を続けているという。

同門の松本亮、松本圭佑が主にスパーリングパートナーを務めており、大橋会長は「内容はいつもの通り、完璧と言っていい。これから本格的な減量に入ってくると思う」と近況を報告した。

渡米後も、PCR検査を複数回受け、行動も制限されるなど、通常とは異なる調整を求められるが、同会長は「向こうでは、隔離というか、自由に外に出られない。いつもと違う緊張感もあるが、相手も同じこと。尚弥も緊張感を楽しんでいる感じ」と話した。

井上にとって、本場ラスベガス初陣は、今後のキャリアを切り開く一戦にもなる。大橋会長は、モロニー戦後のビジョンについて「バンタム級の4団体統一や、スーパーバンタム級、フェザー級も、無限の可能性がある。ラスベガスというのはそういう場所だと思っている」と見据えた。