特例となる2階級の世界王座が懸けられた注目の王者対決は、無敗のWBAライト級王者ジャーポンタ・デイビス(25=米国)が制し、2階級のベルトを同時保持した。4階級制覇王者でWBA世界スーパーフェザー級王者のレオ・サンタクルス(32=メキシコ)を6回2分40秒、左アッパーで失神KOに追い込んだ。ロープに追い込み、接近戦から相手の右ストレートをかわした直後、左拳を突き上げてサンタクルスのアゴを正確にとらえた。

有観客試合で約9000人のファンが詰め掛けた会場で、2階級同時王者となったデイビスの通算戦績は24勝(23KO)。負けたサンタクルスは37勝(19KO)2敗1分けとなった。

元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43)がプロモーターを務めるデイビスは「アッパーは試合のカギではなかったが、タイミングが合った。レオは優れたメキシコのファイターだが、今夜は自分が優れたファイターだった」と堂々と胸を張った。階級の違う2本の世界ベルトを手にしたことで、どちらの階級を主戦場にするかに注目が集まる。しかしデイビスは「両方のベルトを保持したい。誰が相手でも避けたりしない」と明言しなかった。